カメラのこと
今日は朝から土砂降りだった
ロンドンのユニクロで買ったJw Andersonとのコラボコートを、レインコートがわりにしてみたはいいものの、すぐにびちょびちょになった
120£もしたのに、レインコートがわりにするのはあんまりだよね笑
電車を使おうか迷って、青空が垣間見えたので、全チャリで行こうと強行突破した
雨はオンとオフを繰り返して、職場に着く頃までには、青空が広がっていた
ロンドンの天気はほんとに気まぐれだ
職場でもかなりベテランになってきたので、新スタッフに教える立場になったけど、
新しく入った韓国の女の子の仕事の覚えが早くて、ほぼ今日は何もすることなく、早上がりさせてもらえた
18時すぎのロンドンは、ほぼ昼間のように明るい
空には雲ひとつなく、澄み渡るような青空が広がっている
ロンドンの中心、オックスフォードストリートは人でごった返していた
普段住んでてあまりイギリスの首都感を感じることも無いんやけど、今日はさすがに、うわロンドン。。ってなったな
帰り際にネジが緩んでガタガタになっていたサドルを直しに行こうと、通勤途中に見つけていたバイクショップに立ち寄った
モダンでスタイリッシュなルックスやったけど、メカニックがいない販売専門店だったので、2ブロックくらい先の別の店にした
店長らしき人に事情を説明すると、ネジ締めで5£すると言われた
仕方ないので妥協したけど、なかなかぼってるよね笑
この人がまた、なんか俺と話してんのか、奥で作業してるおじいちゃんスタッフと話してんのかわからん感じの顔の動きと喋り方をするので、2回くらい顔見ながらおんなじこと説明した気がするけど、腕は確かで、すぐに直してくれた
ついでに調子が悪かったフロントライトも買い換えた
地下鉄代を浮かすためにチャリ通に変えたけど、今日みたいなロンドンの天気のせいでネジは錆びやすいし、パンクもするし、長距離走行を継続していくためには、ある程度の投資が必要だ
貰い物の、自分の顔と相性が悪くて、面長のおもろい見た目になってしまうのが嫌で、ずっと被ってなかったメットも、雨の日の車とのデットレースが怖すぎて、プライドを捨てた(同僚には爆笑された)
さっきのコートにしても、無駄な物を躊躇なく買って、タンスの肥やしになるくせに、本当に必要なものが出てきた時に限って、お金が全く無い
そしてそんな時に限ってスマホがいきなり意味不明なエラー画面と共に、動かなくなった
イギリスに持ってきたスマホは2台とも同じ運命を辿ったことになる
以外と自分はそういう時冷静だ
実際スマホって何に使ってる?
カメラ、インスタ、FB、サンクラ、ツイッター、バンドキャンプのシャトルランしかしていないやろ
暇な時の手持ち無沙汰感を埋めるツール
ハンドスピナー的なさ笑
もしくは自分の作品へのリアクションをリアルタイムでチェックするモニター
クリエーターの自己顕示欲はそうして満たされる(?)
ただ一つのネックはいつでもどこでも写真が撮れないこと、これはちょっと困る
ライブに行った時とか、綺麗な夕陽に出くわした時とか、通勤途中に見つけた気になるものとか、ポケットからシュッと出してパシャができなくなる
インスタにもあげられない、ストーリーも無理
ってこんな発想になる時点で、どれだけインスタ中心に生活が回ってるか分かる笑
大体ライブを撮影することだって、どうせ後から見たってその時の感動がそのまま再現されることなんて無い
小さな画面の記録映像や
そんな批判をAdeleか誰かがしてたよね
カメラなら他にもある
NikonのP-90っていう一眼だ
前回のイギリス行きの直前に、俺のおじいちゃんから譲り受けた、重厚な渋い見た目のカメラ
何処へだって連れて行った
クロアチアの絶景も、パリの夕暮れも、アウシュビッツの悲しい光景も、アイスランドの凍てつく世界も、デンマークの陰鬱とした空も、スウェーデンの光に溢れた路地裏も、フィンランドの人々の優しい営みも、エストニアのおとぎの国のような街も、ファインダー越しに、そして自分の目で見てきた
スマホのカメラは実際優秀だ
フィルターをかければ、なんでも無い風景が、一瞬にしてドラマチックに変わる
だけど自分は、ファインダーをのぞいてる瞬間が好きだ
風景がフレームで切り取られて、まるで、世界が自分とその対象だけにフォーカスしているような特別な感情になる
フィルターをかけない、そのままの光が映り込む、柔らかな質感が好きだ
ずっとスマホばっかで、めっちゃ久しぶりだったので、とりあえず家の前から見える風景を撮ってみた