A Park
公園が好きだ
ランニングコースだったり、犬の散歩道だったり、昼寝の場所だったり、鳥たちの水浴びの場所でもあれば、恋人たちのデートスポットだったり
目的はそれぞれだけど、皆同じ公園という空間を共有する
見える景色は同じだけど、見え方はきっとそれぞれ異なっているはずだ
ランニングをしているあの人は、何を考えているだろう
あのスマホ越しに難しそうなビジネスの話をしてるスーツの人はどういう人生を歩んで来たのだろうか
あの夢中でシャッターを切る女の子の旅行者達は、どこから来たのだろう
それぞれ年代も価値観も違う人たちが、それぞれに違う人生を歩んで、今ここにいる
社会的な属性や地位や国籍や言葉が介入しない空間
皆等しく空を見上げ、池を眺め、語り合う
遠い異国の地からきたのかもしれない
幸せな経験や、辛い経験をしてきたのかもしれない
皆それぞれ物語を抱えて、だけど一度も交わることは無い
そんなことの方が多いだろう
そんなもんだよ
そんな風に心のキャパシティーを広げてくれる
だからまたふらっと来てしまう