Londoner To Be

Diary from London

Just Another Day , But Eventful One

ただ生活しているだけでも、割と面白いことは起こるものだ

面白いことが好きだ、笑うことが好きだ、人を笑わせることだって

 

好きなタイプは、面白い人だ

自分の話に付き合って、笑ってくれる人も好きだけど、できればカウンターで笑わせてきてほしい、一方的なのは寂しい

 

可愛い人も好きだ、面白くなくても、可愛ければいい

なんて思っちゃったりもする

美人は大体面白くない説が持論だ

美人で面白い人がいれば、それは運命の人に違いない

(ハーフ顔でおっぱいがでかければ、さらにいい)

 

こんなことを書き始めてる僕のラップトップの画面には、昨日の夜、果敢にも窓から侵入してきたハエの残骸がこびりついてる

僕の人差し指のスナップの餌食になったのだ

暗闇で光る四角に吸い寄せられる時には、まさか最後の時を迎えるとは思っていなかっただろう

アーメン

 

ロンドンの気温はぐんぐん上昇してきて、昨日は夏のように暑かった

働いているカフェでは、アイスクリームが鬼のように売れ、ドリンクもアイスのオーダーが多かった

もうそんな季節になった

 

家から職場までは、普段チャリ+電車で通っている

大体1時間弱なので、1時間前に家を出れば間に合う計算だが、そこはロンドン、オープニングシフトがある日は朝9時スタートで、大体最寄り駅に着くのが8時、ラッシュアワーのピークだ

さすがに東京ほどじゃないけど、それなりにパンパンで、2本ほど電車を見送らなければいけない時もある

プラスで稀に謎のトラブルで、遅延することもあるのだが、アナウンスの仕方がまたトリッキーで

 

"えーー、ただいまですね、この先の駅で何らかのトラブルが発生しておりまして、ですね、この電車は停まるんです、が、ドアは開きません、状況が確認できるまで、そんな感じなので、確実に降りたい方は、次の駅でお待ちください" (オール英語)

 

いやアバウトやねん

ドア開かんてことは、その駅は通りすぎるのか、万が一開く可能性があるのかはっきりしないからもう賭けでしかない

結局その日は、次の駅で降りて電車待ったけど、満員電車2回スキップしたおかげで、しっかり遅刻した

 

うちの会社の変なところは、ジャパニーズカフェということもあるのか、変なところがかっちりとしすぎている

メニューや、カスタマー対応に、何かにつけてマニュアルがあったり、備品をできる限り日本製のものにしたり(三角ネットが日本から郵送されるのを2週間待った結果シンクの排水溝がお茶っぱで塞がれるという事件も発生した)、遅刻した時は、始末書的なのを書かされる

それはポイント制的なことになっていて、3ポイントぐらいたまると、審議に賭けられ、5ポイントくらいでクビになる

遅刻5回でクビだ

 

そんな会社でも、気づけば半年以上いることになる

秋に始めて、冬がきて春になり、もう夏にさしかかっている

そろそろ2年目を見据えて、何か具体的なアクションを起こして行きたいが、そもそものお金が全くないので、貯まるまでは何もできない

というかロンドンでお金が貯まるはずがない

エンターテイメントに満ちていて、空港も近いので旅行もし放題

誘惑が多すぎる

 

オーストラリアのワーホリは、貯まると聞いていた

友人がそう言っていたが、内容が畑のホースをひたすら回収し続けるという狂気に満ちたもので、周りに何もないおかげでお金を使う場所がないとのことだった

自分に果たしてそれが耐えられるのかはわからない

 

そんな風に色々と考えを巡らせながら電車に揺られていると、ブーケを抱えたおばちゃんがのっそりと隣の席に座った

紺色のドレスが、夕暮れの風に揺れていた

 

なーんて詩的なこと言ったけど、おばちゃんがブーケを横向きに持ち始めたおかげで、全枝が僕の目をめがけて突入してこようとするので、頭を後ろにキープして、おいおい、紺色のドレスのおばちゃん、まじかよ、みたいな目で、おばちゃんとブーケを交互にチラチラ見ながら、困惑していたら、どうやら顔が全体的にアイーンをしていたらしく、向かいに座っていたマダム2人が爆笑し始めた

 

1人が写真を取ろうとして、スマホを向けてきたが、多分おばちゃんの顔がめっちゃ怖くて引っ込めてた

ようやくおばちゃんが僕に気づいたけど、"大丈夫、これはpiece of shitじゃないから、いい匂いのするお花だから大丈夫"

いやそういうことちゃうでしょ?笑みたいな、しかもちょとキレてるやん笑

結局おばちゃんがブーケをどかすことはなく、駅についたことをドアが閉まりかけの時に気づいて、oh my gosh!!とガニ股走りでドタドタと降りて行った

 

マダムたちは、あの人はとてもcrazyねと言っていた

 

最寄り駅についた時、空は美しい夕焼けだった

 

いつも行くフィッシュ&チップス屋さん、いつ行っても、"どこから来たの?" "ジャパンだよ" "あらほんとに?” ”ちょっと日本語知ってるわよ、オヤスミナサイ”

という会話になり一向に顔を覚えてもらっていないが、今日は"hungryだよ" と言ったら小袋のフライドポテトをくれた

 

食べ終わった袋、ゴミ箱ない?と聞くと、ここに入れられたらポテト大盛りにしてあげると、カウンターの中にあるゴミ箱を指差して言われる

この手のコントロールは得意なので、成功すると、文字通り山盛りにしてくれた

 

僕はこの街が心地いい、と思えるくらいに時間を過ごしているようだ

明日から2連休、これからのことをじっくり考えようかな