Londoner To Be

Diary from London

緑ある生活

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最近お気に入りのピーナッツバター

ゼロシュガーで、砕いたピーナッツゴロゴロ入ってるやつ

食感が最高で、病み付きになる

それにベーグルとコーヒーが最近のbreakfast

 

今はロンドンの南西部の緑が多い地区に住んでいる

徒歩圏内に、Richmond Parkという王立公園があって、イギリスでも有数の規模らしい

なぜか大量のシカがいるんだけど、奈良出身の自分としてはどこか親近感を感じる

 

最初に家探しをしていた時、予想以上に難航したので、仕方なしに妥協した場所ではあったけど、最近はその環境の良さから、ここで良かったなと思い始めている

ロンドンは、東が割と家賃も安くて、アートなどのカルチャーもクールなので、最初はそっちに引っ越すつもりだったけど、気がつけば今の場所に居着いてしまった

 

オフの日には、公園にふらっと行ってジョギンやサイクリングをして息抜きをする

都会にいながら、まるでそんな風に感じない広大な草原が広がっている

空にひっきりなしに行き交いする飛行機たちが、ここが紛れも無くロンドンだと教えてくれる

 

チャリ通の効果は目に見えていて、2週間で5000円ほど浮いた計算になる

職場から少し遠いのは最初ネックだったけど、道に慣れてからはそんなに距離を感じることなく、ちょっとした出勤前のワークアウトにもなっていい感じだ

 

そうやって生活のルーティーンが出来上がっていることに、妙な満足感を感じながら、日曜の午後にコーヒーを飲んでいる

 

カメラのこと

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今日は朝から土砂降りだった

ロンドンのユニクロで買ったJw Andersonとのコラボコートを、レインコートがわりにしてみたはいいものの、すぐにびちょびちょになった

120£もしたのに、レインコートがわりにするのはあんまりだよね笑

 

電車を使おうか迷って、青空が垣間見えたので、全チャリで行こうと強行突破した

雨はオンとオフを繰り返して、職場に着く頃までには、青空が広がっていた

ロンドンの天気はほんとに気まぐれだ

 

職場でもかなりベテランになってきたので、新スタッフに教える立場になったけど、

新しく入った韓国の女の子の仕事の覚えが早くて、ほぼ今日は何もすることなく、早上がりさせてもらえた

 

18時すぎのロンドンは、ほぼ昼間のように明るい

空には雲ひとつなく、澄み渡るような青空が広がっている

ロンドンの中心、オックスフォードストリートは人でごった返していた

普段住んでてあまりイギリスの首都感を感じることも無いんやけど、今日はさすがに、うわロンドン。。ってなったな

 

帰り際にネジが緩んでガタガタになっていたサドルを直しに行こうと、通勤途中に見つけていたバイクショップに立ち寄った

モダンでスタイリッシュなルックスやったけど、メカニックがいない販売専門店だったので、2ブロックくらい先の別の店にした

 

店長らしき人に事情を説明すると、ネジ締めで5£すると言われた

仕方ないので妥協したけど、なかなかぼってるよね笑

この人がまた、なんか俺と話してんのか、奥で作業してるおじいちゃんスタッフと話してんのかわからん感じの顔の動きと喋り方をするので、2回くらい顔見ながらおんなじこと説明した気がするけど、腕は確かで、すぐに直してくれた

ついでに調子が悪かったフロントライトも買い換えた

 

地下鉄代を浮かすためにチャリ通に変えたけど、今日みたいなロンドンの天気のせいでネジは錆びやすいし、パンクもするし、長距離走行を継続していくためには、ある程度の投資が必要だ

貰い物の、自分の顔と相性が悪くて、面長のおもろい見た目になってしまうのが嫌で、ずっと被ってなかったメットも、雨の日の車とのデットレースが怖すぎて、プライドを捨てた(同僚には爆笑された)

 

さっきのコートにしても、無駄な物を躊躇なく買って、タンスの肥やしになるくせに、本当に必要なものが出てきた時に限って、お金が全く無い

そしてそんな時に限ってスマホがいきなり意味不明なエラー画面と共に、動かなくなった

イギリスに持ってきたスマホは2台とも同じ運命を辿ったことになる

 

以外と自分はそういう時冷静だ

 

実際スマホって何に使ってる?

カメラ、インスタ、FB、サンクラ、ツイッター、バンドキャンプのシャトルランしかしていないやろ

暇な時の手持ち無沙汰感を埋めるツール

ハンドスピナー的なさ笑

もしくは自分の作品へのリアクションをリアルタイムでチェックするモニター

リエーターの自己顕示欲はそうして満たされる(?)

 

ただ一つのネックはいつでもどこでも写真が撮れないこと、これはちょっと困る

ライブに行った時とか、綺麗な夕陽に出くわした時とか、通勤途中に見つけた気になるものとか、ポケットからシュッと出してパシャができなくなる

インスタにもあげられない、ストーリーも無理

ってこんな発想になる時点で、どれだけインスタ中心に生活が回ってるか分かる笑

 

大体ライブを撮影することだって、どうせ後から見たってその時の感動がそのまま再現されることなんて無い

小さな画面の記録映像や

そんな批判をAdeleか誰かがしてたよね

 

カメラなら他にもある

NikonのP-90っていう一眼だ

前回のイギリス行きの直前に、俺のおじいちゃんから譲り受けた、重厚な渋い見た目のカメラ

 

何処へだって連れて行った

 

クロアチアの絶景も、パリの夕暮れも、アウシュビッツの悲しい光景も、アイスランドの凍てつく世界も、デンマークの陰鬱とした空も、スウェーデンの光に溢れた路地裏も、フィンランドの人々の優しい営みも、エストニアのおとぎの国のような街も、ファインダー越しに、そして自分の目で見てきた

 

スマホのカメラは実際優秀だ

フィルターをかければ、なんでも無い風景が、一瞬にしてドラマチックに変わる

 

だけど自分は、ファインダーをのぞいてる瞬間が好きだ

風景がフレームで切り取られて、まるで、世界が自分とその対象だけにフォーカスしているような特別な感情になる

フィルターをかけない、そのままの光が映り込む、柔らかな質感が好きだ

 

ずっとスマホばっかで、めっちゃ久しぶりだったので、とりあえず家の前から見える風景を撮ってみた

 

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A Park

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公園が好きだ

 

ランニングコースだったり、犬の散歩道だったり、昼寝の場所だったり、鳥たちの水浴びの場所でもあれば、恋人たちのデートスポットだったり

 

目的はそれぞれだけど、皆同じ公園という空間を共有する

見える景色は同じだけど、見え方はきっとそれぞれ異なっているはずだ

 

ランニングをしているあの人は、何を考えているだろう

あのスマホ越しに難しそうなビジネスの話をしてるスーツの人はどういう人生を歩んで来たのだろうか

あの夢中でシャッターを切る女の子の旅行者達は、どこから来たのだろう

 

それぞれ年代も価値観も違う人たちが、それぞれに違う人生を歩んで、今ここにいる

社会的な属性や地位や国籍や言葉が介入しない空間

皆等しく空を見上げ、池を眺め、語り合う

 

遠い異国の地からきたのかもしれない

幸せな経験や、辛い経験をしてきたのかもしれない

皆それぞれ物語を抱えて、だけど一度も交わることは無い

そんなことの方が多いだろう

 

そんなもんだよ

そんな風に心のキャパシティーを広げてくれる

だからまたふらっと来てしまう